脳卒中の予防について
脳卒中とは
PREVENTION
脳卒中を予防するには?
脳の血管が詰まったり、破れたりする脳卒中では、血管を大切にすることが予防につながります。最も重要とされているのが血圧管理です。塩分の取りすぎに注意し、高血圧がある方はしっかりと管理をしましょう。
そのほか、糖尿病や脂質異常症も動脈硬化を進めてしまうので、食事療法や運動療法、さらには薬による治療が勧められることがあります。大量飲酒や喫煙も動脈硬化につながりますので、控えるようにしましょう。
心房細動があるかたは血栓予防薬が必要となることがありますので、かかりつけの先生にご相談をしてください。
脳卒中を予防するために推奨される健康な生活習慣
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健康診断の定期的な受診
毎年健康診断(特定検診)を必ず受けてください。病院にかかっていても検診を受ける必要があります。
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高血圧の管理
高血圧は脳卒中の主要なリスク要因です。血圧を正常範囲に保つために、バランスの取れた食事を摂取し、塩分の摂取を制限し、ストレスを管理し、必要に応じて薬物療法を受けることが重要です。
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健康的な食事
ヘルシーな食事は脳卒中のリスクを減らすのに役立ちます。食事は野菜、果物、全粒穀物、健康な脂肪、魚、豆類などの栄養素でバランスよく構成されるべきです。
また、食塩や飽和脂肪酸の摂取を制限することも重要です。 -
適度な運動
適度な運動は心血管の健康を促進し、脳卒中のリスクを低減するのに役立ちます。有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)や筋力トレーニングを定期的に行うことをおすすめします。
ただし、医師と相談して安全な運動計画を立てることが重要です。 -
禁煙
タバコは脳卒中のリスクを増加させることが知られています。禁煙は脳卒中を予防するための重要なステップです。
喫煙をやめるためには、必要な支援や禁煙補助具を活用することが有効です。 -
適切な体重の維持
過体重や肥満は脳卒中のリスクを増加させる可能性があります。バランスの取れた食事と定期的な運動によって適切な体重を維持することが重要です。
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適度な飲酒
過度の飲酒は脳卒中のリスクを増加させます。飲酒は節度を持って行い、男性は1日に最大2杯、女性は1日に最大1杯に制限することが推奨されています。
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慎重な薬物の使用
脳梗塞の既往のある方や心房細動のある方は抗血栓薬(いわゆる血液サラサラの薬)を服用する必要があります。
調子がよくてもこの薬は続ける必要があります。抗血栓薬を何らかの理由で中断したときに脳梗塞のリスクがぐんと高まります。
手術を受ける場合や抜歯の際など抗血栓薬を中止する必要がある場合がありますが、その場合は手術の担当医や歯科の先生と抗血栓薬を処方している先生の間でよく話し合い、 どれだけの期間中止すべきか、いつ再開するかをきちんと決めておく必要があります。 -
歯の衛生
歯の衛生が脳卒中、認知症をはじめとするいろいろな病気の予防に重要です。定期的に歯科を受診し、歯のクリーニング、歯磨きの指導を受けることをお勧めします。
毎日の生活を見直し、規則正しい毎日を送る事が、脳卒中の予防につながります。
早寝、早起き、三食きちんと食事をとることから始まります。脳卒中の予防は生活習慣病の予防と直結しています。規則正しい生活は脳卒中だけでなく認知症やがんの予防にもつながります。
毎日の積み重ねが将来の予防につながると覚えてください。