栄養・食事について

栄養・食事について

POINT

予防するための
食生活のポイント

食生活のポイントとしては、主食(ごはん、パン、麺類など)・主菜(肉、魚、卵、大豆製品など)・副菜(野菜、きのこ、海藻類)をそろえることを意識してみましょう。 そのほか、脳卒中予防十か条(日本脳卒中協会)や2023年改訂版 冠動脈疾患の一次予防に関する診療ガイドラインにおいて、「塩分」「脂肪」「コレステロール」「太りすぎ」「アルコール」があげられています。

塩分

塩分の摂りすぎは血圧の上昇につながります。日本人の食事摂取基準(2020年版)で食塩の摂取目標量は男性1日7.5g未満、女性1日6.5g未満と定められています。 また血圧の高い方では1日6g未満が目標とされています。2019年の国民健康・栄養調査では日本人の平均食塩摂取量は1日10.1gであり、家族みんなでの減塩が重要です。

脂肪・コレステロール

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、脂質エネルギー比率の目標量は20~30%と定められています。 脂質異常症を認める方では20~25%が目標とされており、例えばエネルギー摂取量が1日1800kcalの場合、脂質は40~50g/日が目標となります。脂質の摂りすぎにご注意ください。 また、食物繊維には余分な脂質やコレステロールを吸着して体外に排出する働きがあります。食物繊維をしっかりとるために、毎食1~2品の野菜料理をとるようにしましょう。

太りすぎ

太りすぎの改善も、脳卒中や心臓病の予防につながります。「太りすぎ」を指摘された場合は、食事内容の見直しや食べ方の工夫、運動などを組み合わせ、少しずつ体重を減らしていきましょう。

アルコール

アルコール摂取は適量であれば虚血性心疾患の発症率を低下させるとも言われていますが、アルコール摂取量が多いと血圧を高めることが報告されています。 エタノール換算で1日20g以下(日本酒1合,ビール中ビン1本,焼酎半合弱、ウイスキー・ブランデーダブル1杯、ワイン2杯弱)に抑えましょう。 飲酒しない日を設けることも重要です。最低週2回は飲まない日をつくりましょう。

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食欲が低下した場合の注意点

脳卒中や心臓病の発症後には、気分が落ち込み、食事の摂取量が少なくなってしまうことがあります。 十分な食事がとれないと体重が減少し、低栄養となり、体力が低下してしまいます。そういった場合に活用できるのが栄養補助食品です。 飲料タイプやゼリータイプがあり、ドラッグストアやスーパーの介護食コーナーで販売されています。 また、液体の中鎖脂肪酸や粉末のプロテインなどを主食やみそ汁に加えることで栄養価を高めることもできます。

脳卒中後に嚥下障害を発症した場合には、発症前と同じような形態の食事を食べることが難しくなり、食事量が低下することがあります。 このような場合にも栄養補助食品などの活用が推奨されます。

脳卒中や心臓病の発症後には減塩が必要になりますが、過剰な減塩で食欲低下をきたし、食事摂取量自体が減少してしまっては低栄養をきたす可能性が高まります。 ひとつの料理に塩味を感じるように重点的に味付けし、他は塩分を控えるといった工夫もありますので実践してみましょう。

MAINTENANCE

見直した食生活を
継続する方法

食生活に限らずですが、どのような方でも継続することに苦労します。毎日の日常生活の中で、三日坊主になってしまうことも多々あるのではないでしょうか。 しかし、小さなことでも継続することで大きな効果を生み出します。目標の決め方を工夫する、「やりがい」を得るなど、自分なりの継続の仕方をみつけてみてください。

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